2008年6月30日更新

腎ろうの管理

1. カテ−テルの固定を確実にし、目印をつけて体内挿入の長さを、常に確認しておく。
2. 尿の流出状態、カテ−テルの屈曲の有無を確認する。
3. 尿混濁 浮遊物の多い場合は、生理食塩水を用い洗浄する。
4. シャワ−浴はミニパックをつけ、ガ−ゼをはずして、行なう。
5分以内であれば、浴槽に入ってもよい。終了後は、すぐ消毒を行なう。
5. 一日尿量が、2000ml以上になるよう、水分負荷を行なう。
6. 蓄尿バッグは、必ず腎部より低位置とし、逆流を防止する。
7. シリコンカテ−テルの場合は、一月に一回カテ−テルを交換する
8. 感染を予防し、腎部痛、発熱、尿の性状に注意しておく。
 
カテーテルが抜けてしまった時の対処
1. 腎盂バルンカテーテルの「バルン」の信頼性は低い。長い時間が経過することにより水が少しづつ抜けていく。
2. 抜けた時の状況は、「尿が出てこなくなる」、「腎臓が張ってきて、背中に痛みが起こる」等の現象が発生する。
3. カテーテルの刺入部の長さ(カテーテルの目盛り)を測っておく。
※筆者の場合は、9cmが丁度よい。、10cmで腎盂の壁に当たる。
4. 抜けないための対処方法は、カテーテルを直接、テープでしっかり止めることである。
テープが外れていないかどうか、常に確認しておく必要がある。
5. 抜けてしまった場合は、前述の紐の長さを参考に、家族の協力を得て、押し込む。
6. 万が一、全てカテーテルが抜けてしまった場合は、カテーテルを消毒して、家族の協力ですぐに押し込み、担当医師のいる病院へできるだけ早く、訪問する。

カテーテル周辺のガーゼ交換手順

ガーゼの交換等の消毒処理は、週2回程度とする。
汗をかいた時などは、その都度対応のこと。
事前処理として、温水シャワーで、直接、カテーテル挿入部周囲を、洗い流す。
※入浴およびシャワー操作は、全て、人の手を借りず自分で行いましょう。
※ガーゼの交換作業は、残念ながら、家族の助けを借りなければなりません。
家族との共同作業を行うため、家族の理解が大切です。
腎盂からのカテーテルの出口抜け防止用に台座を設け固定
※第一回目の刺入ステントの留置で、集尿部をピックテール方式を採用した
【拡大画像】
背中の出口の部分に「マキロン」等の消毒液を吹き掛ける。
Y字型の切り込みのある滅菌ガーゼをカテーテル挿入部に当てる 別のカットタイプのガーゼを上に被せる。
アルケア社のシルキーポアで頑丈にガーゼを固定 さらに、カテーテルの部分等もシルキーポアにて固定
 
皮膚がテープによりカブレ易い人の場合は、「カブレス」・「マイクロポア」等の肌へやさしいテープを利用して固定した例  

第二回目の腎ろう造設術

最初の処置は、刺入部が斜めしたからのルートで腎盂へ入り、ピックテール方式の集尿器およびカテーテル用いて、腎ろうを形成していた。
2回目の新規ルート開設で、腎盂バルンカテーテルに変更し、16Frのカテーテルを留置した。造設後、安定するまでに2週間程、かかる見込となる。
腎盂バルンカテーテルの刺入状況(16Fr)
このカテーテルが抜けない様に、カテーテルを糸で留め皮膚に縫い付けてある(この糸が引っ張られないように管理する必要がある)。
ガーゼ交換手順は、上記の管理方法を参照のこと。

※右側が1回目の刺入ルートとして使用した場所、周囲に固定用台座の糸で留めた跡が残っている。
※挿入部分から体液のようものがにじみでて、ガーゼに染み込んできているが、特に臭いがしなければ問題はない。

第二回目の左腎ろうカテーテル交換術

2007年4月8日(金)に二回目の左腎ろうカテーテルの交換術を行った。
今回も大学病院の画像検査室にて、下着をすべて脱ぎ、検査着(上下)に着替え、X線撮影装置にうつ伏せになり、画像撮影と透視によるモニター確認をしながら、前回と同様に10分程度で完了した(トータルで30分程度)。
今回は、筆者の希望により抜け防止用の糸を皮膚に縫い付けなかった(引っ張り感があったことと、糸を止めた場所が膿んでしまったため)。
腎盂バルンカテーテル16Frの挿入と2ccのカフ水をバルンに注入する。
挿入の長さは、カテーテルのメモリで約9cm。
この長さは、第一回目の左腎ろうカテーテル交換術後に確認した長さと一致する。
ガーゼ交換時には、8cmとなり、1cm程、抜けているが、問題ないとのこと。
実際には、押し込んで9cmを保っている。
身体の動きを考慮すると、抜け防止用糸で押さえたり、ガーゼの場所をしっかり止めてしまうと「引っ張られ感」が生じ、体調を崩してしまう。
現在は、1cm程度のカテーテルの移動を考慮し、カテーテルの先の管の部分をゆとりを持たせ、しっかりと固定している。

腎ろうケアの簡素化と自立

「腎ろうケア」は、背中からカテーテルが挿入されているために、家族の介護が必要となっていた。
現役で、社会で仕事をしているため、自立して「腎ろうケア」ができないかと、主治医、ストーマ外来看護師、補装具販売店の協力を得て、実践研究していたところ、下記の画像のとおり、何とか独自に「腎ろうケア」ができるようになった。
下処理としては、「マキロン」で腎ろう部分を消毒し、キャビロンやリモイスコートで、皮膚保護とミニパッドが剥がれないようガードします。
アルケア社ミニパッドを腎ろう挿入部を中心に直接貼り付ける。
カテーテル止め用にアルケア社クイックフィックス2を使用する。
カテーテルとベリーバック用チューブの接合部は、従来どおり、ガーゼとテープで止め、皮膚保護を行う。
蓄尿袋は、「ベリーバッグ」を常用している。
アルケア社のミニパッドは、本来、入浴時直接ストーマに貼り付け使用することになっている。
この応用で、腎ろうの出口を指の手探りで、中央部を確認し、ミニパッドを貼り付ける。
防水性があり、大きなガーゼでガードができ、粘着部も皮膚に優しくなっている。
クイッグフィックスも扱いが簡単で、カテーテルを固定できるので、抜け防止に役に立つ。
この画面は、上の画面と同じように見えるが、アルケア社のマルチフィックス・ロール15(防水フィルム)を上から貼り付けている。
この状態で、湯船に直接入り、入浴している。残念ながら、下側のカテーテル位置から湯が浸透するが、感染障害は防止できている(腎盂腎炎等の感染症は発生していない)。
しかしながら、シャワーのみであれば、内部に湯が浸透せず、ミニパッド内のガーゼも乾いているため、介護者なしで、数日のひとりでの出張も可能となるだろう。

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