2005年1月15日更新

我国のボトルドウォーターの事情


水道水を飲む人が減っている:

浄水器協会の2003年度調査では、浄水器の普及率は:
東京で48.4%
大阪で51.0%
など都市部で高く、全国平均も3割を越えています。
ミネラルウォーターなどの容器入り飲料水(ボトルドウォーター)の消費は:
過去18年間で18倍に膨れ上がり、2003年には146万キロリットル(=トン)、金額にして1227億円になっています。
2リットルあたり200円程度という水道水に対して、500〜1000倍もの金額をボトルドウォーターに支払うことに多くの人々が納得しているということになります

我国で伸びるボトルドウォーターの需要:

清涼飲料の全種についての日本の消費量は一人当たり年間130リットルになり、一人あたり毎日356ミリリットルの清涼飲料を消費していることになります。

水道水は、ボトルドウォーターより規格基準が厳しい:

水道水は46項目(+48項目)の基準(水道基準に関する省令)について毎月一回の検査が義務付けられています。
一方、日本では「ミネラルウォーター類」は、水道基準もしくは18項目(+4〜6項目)のミネラルウォーター類の基準(食品、添加物等の規格基準)のいずれかを採用すれば良く、検査も年一回で良いとされてます。
したがって、日本ではボトルドウォーターの基準よりも水道水の基準の方が厳しく、安全性という面から見てボトルドウォーターの方が著しく優れているという根拠はありません。

それでも増え続ける需要に応じて、飲料水業界大手は競うように各地で水源地一帯を囲い込んでいます。
このボトルドウォータービジネスによって、地域全体の天然水が「タダ」または格安で過剰に(自然が補給する水量を上回る率で)汲み上げられてしまう可能性があります。

日本経済新聞2005年1月8日朝刊記事

我国のボトルドウォーターの品質表示ガイドライン:

分類 品名 原水 処理方法
ナチュラルウォーター ナチュラルウォーター 特定水源より採水された地下水 ろ過、沈殿及び加熱殺菌以外の物理的・化学的処理は行ってはならない
ナチュラルミネラウォーター 特定水源より採水された地下水のうち、地下で滞留又は、移動中に地層中の無機塩類が溶解したもの ろ過、沈殿及び加熱殺菌以外に次にあげる処理を行ったもの
※複数の原水の混合
※ミネラル分の微調整
※ばっ気など
ミネラルウォーター ミネラルウォーター ナチュラルミネラルウォーターの原水と同じ場合 ろ過、沈殿及び加熱殺菌以外に原水の本来成分を大きく変化させる処理をおこなったもの
ボトルドウォーター ボトルドウォーター ナチュラルミネラルウォーターの原水を同じ場合 ろ過、沈殿及び加熱殺菌以外に原水の本来成分を大きく変化させる処理をおこなったもの
その他、原水が地下水以外の場合
※純水
※蒸留水
※水道水など
但し、食品衛生法に基づく殺菌が必要である


ヨーロッパのミネラル・ウォーターの品質基準:

ヨーロッパ(EU加盟国)における《ナチュラルミネラルウォーター》の基準は、大変に厳しいものであり、日本のガイドラインとはかなり違います。

品質 基準
ナチュラルミネラルウォーター いかなる殺菌処理もしてはならない。
厚生省(に該当する公的組織)の審査と承認を必要とする。
人体に健康に有益なミネラル分を一定量保持する。
ミネラルバランスが良い。
水質の汚染を防ぐため採水地周辺の環境保全が常に行われている。
地下の水源から直接採水され、添加物を加えることなくボトリングされる。
スプリングウォーター 一箇所の地下の水源から直接採水され、添加物を加えることなくボトリングされる。
プロセスドウォーター 熱処理や濾過、ミネラルの添加など人の手を加えた水、加工水。

「参考WEBサイト」
1.DEAR開発教育協会
2.日本ミネラルウォーター協会
3.ミネラルウォーターの基礎知識


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